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* アメリカで「復刻」されたブライス *

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2003年からウワサが出始め、2004年夏についに発売開始になったアメリカ復刻版ブライス。本場アメリカでの復刻ということもあり、期待が期待をふくらませ、ウワサもどんどん大きくなっていったことは記憶に新しいと思います。しかもドレスも復刻なら、なんと箱まで復刻されるとあって、期待はどんどん高まる一方。 ならば、というわけでブライストで比較しないわけにはいかないというよくわからない使命感(?)も相まって、購入&いままでのブライスとの比較をしてみました。 ウワサは本当だったのか? ドレス、箱はどんなかんじ? そして肝心のお顔は?? などなど、ひとつひとつ解決していってくださいね☆

※なるべく同角度で撮影するように心がけてみましたが、それでも同じにならなかったものもありますのでご了承ください。。

※旧ネオブライスとしてボヘミアンビーツアゲインを、スペリオールブライスとしてフレンチトレンチを使用しています。


まずは復刻版ブライスの大きなポイント、箱からいきます。

ごらんの通り復刻版ブライスの箱は大きく、縦44cm×横21cmです。ネオブライスは縦30cm×横18cmですから、数字的にも大きいことがわかると思いますが、見た目はそれ以上の大きさに感じると思います。

また、写真でははずしてありますが、復刻版ブライスの箱は透明な蓋がついており、自由に開け閉めできます。ブライスをしまって蓋をしてディスプレイし、遊ぶときだけ取り出して遊ぶ。そういった楽しみ方ができるので、いままでネオブライスの箱を捨てていた方も、この箱は捨てがたいとおもうはず!

左から復刻版ブライスの箱、MONO COMME CA箱

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次に全身像です。全員に復刻版ブライスのドレスを着せての撮影です。

まず真っ先に思いつくのが、復刻版ブライスの顔色の悪さ! おそらく100人に聞いても100人とも「顔色悪いね~」といいたくなるような色です。色白とかそういうのではなく、単に血色のない色というか、くすんでいるというか、美白でもなく日焼けでもなく、とにかく血色が悪いです。でもいかにもアメリカっぽい表情はしてますね~(笑 日本ではこの顔はありませんが、アメリカ産だったら「アメリカならありかも?!」という納得ができるかもしれません。

で、メイクがこれまたなかなか微妙ですね。顔色が変わればよくなるのかもしれませんが、リップのピンクまでちょっとくすんで見えますね。

身長、手足の長さ、プロポーション等はほぼヴィンテージブライスと同様なので、おようふくは着回しできそうです。超ロングの髪も似合ってますね~ 余計に顔色の悪さがもったいない気がします。

左上から復刻版ブライス、ヴィンテージ、左下から旧ネオ、スペリオール

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では顔をさらに詳しく見ていきましょう。ここでも顔色の悪さがめだってしょうがありませんが、とりあえずそれはおいといて、各パーツを見ていきます。

まず横の並びを見比べます。横は目の下のラインでそろえてありますが、一目でわかるのは復刻版は目の下のラインが鼻の真ん中を突っ切っていますが、ほかの3体は鼻の上部あたりを突っ切っています。つまり復刻版は鼻がやたら上についているということです。それを裏付けるものとして、その下のラインは唇の上部に引いた線ですが、他の3体はどれも唇と鼻の間に通っています。復刻版は唇も上部についているのです。そしてその割にはあごのラインは同じ高さのため、あごが間延びして見えます。

次に縦の並びです。縦は鼻と唇を通るラインでそろえてあります。縦は横ほど大きな差はありませんが、一番外側のラインに注目すると、実はヴィンテージはこのラインが特徴的なのです。耳のあたりからこめかみのあたりまで、このラインに沿って直線的になっていますが、復刻版はこのラインが丸みを帯びています。つまり耳のあたりがもっとも外側にあり、こめかみはそれより少し内側にあります。そのためおでこのラインがヴィンテージと異なります。実はこれは初期ネオにも言えまして、ボヘミアンビーツアゲインも同様に丸みを帯びたラインになっています。初期のブライスマスターたちは、このラインに不満を持っていましたが、スペリオールになってこの問題はだいぶ改善されました。

結論から言えば、復刻版は、鼻、口の位置が高い位置にあり、さらに顔全体の輪郭は旧レプリカに似ていると言えます。

左から復刻版、ヴィンテージ、スペリオール、旧ネオ 縦もも同様の並び。

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唇のアップです。

復刻版の形は明らかに他の3体と違いますね。スペリオールのおちょぼ口にちょっと似た雰囲気でしょうか。ただ、スペリオールもヴィンテージとだいぶ違います。むしろ旧ネオのほうがヴィンテージに近い唇ですね。

上から復刻版、ヴィンテージ、スペリオール、旧ネオ


アイホールを見ていきましょう

復刻版の第一印象ですが、「丸くて大きい」といったところでしょうか。アイホールはいわゆる「おむすび型」が理想とされています。ヴィンテージブライスがおむすび型のためです。そのためスペリオールではおむすび型に変更されました。そういう意味では、復刻版と旧ネオが似た雰囲気を持っています。ただし旧ネオより復刻版のほうがより大きい丸になっていると思います。

瞳の横向き加減は、ほどほどだと思います。余談ですが、ごらんの通りスペリオールは横向きすぎと言われているのが納得できるかと思います。

上から復刻版、ヴィンテージ、スペリオール、旧ネオ

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おなじみの、キラ目比較です。気持ち悪いかもしれませんが、よければ見てみてください。

フォローしてもしょうがないのでハッキリと言いますが、復刻版の瞳は一番ダメだと思います。速攻キラ目カスタムしたくなる瞳です。また白目部分も白すぎですね。

ただ、ひとつだけ救いがあるとすれば、上でも書きましたが横向き加減がちょうどよいので、キラ目カスタムをすればなかなかよい具合になる気がします。

上から復刻版、ヴィンテージ、スペリオール、旧ネオ

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しつこいようですが、復刻版の瞳はダメです。キラ目になってないのもダメですが、そのほかの理由の一つとして、黒目がしまっていません。なんだか眠い黒なのです。

左は青目の例ですが、ごらんの通り黒が青みを帯びています。そのせいで真っ黒に見えず、なんだか眠い瞳に見えてしまいます。またこれは他の色でも同様です。

上から復刻版、スペリオール


まつげはどうでしょうか。

復刻版のまつげは、とにかく太くて量も多いです。のでごらんの通り真っ黒に見えます。ヴィンテージと比べてみるとその黒さが歴然としていますね。

旧レプでは「まつげが薄すぎる」との声が上がりましたが、復刻版では逆に「濃すぎるよ~」とかいう声が上がりそうですね。

上から復刻版、ヴィンテージ、スペリオール、旧ネオ

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今度は視点を変え、頭を後ろから見てみます。

ごらんの通り、どれも似たような作りになっています。まぁおにんぎょうで、かつアイチェンジする場合となると、必然的にこのような構造になるんでしょうか。

復刻版ではなんとヴィンテージサングラス用の穴がついています!さすが復刻版☆

左上から復刻版、スペリオール、左下からヴィンテージ、旧ネオ

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さて今度は、「見た目」ではなく、「音」の違いです。

ヴィンテージをかたる上で重要なものとして、見た目もそうなんですが、アイチェンジするときの、あの軽快な音にあこがれたことはありませんか? ネオブライスの「バンッ」という音に比べて、ヴィンテージは「キッ」と軽い音にあこがれ、バネのばしカスタムした方もいらっしゃると思います。

>というわけで、アイチェンジしたときの音を録音してみたので、聞き比べてみてください。写真をクリックするか、こちらをクリックしてください。mp3ファイルになっています。最初がスペリオール8回チェンジ、次に復刻版8回チェンジ、最後にヴィンテージ8回チェンジとなっています。

ここで意外にも復刻版のアイチェンジ音がなかなか好感もてました。ヴィンテージのものとは遠く離れていますが、ネオの「バンッ」という固い音ではなく、「カチッ」と上品な音は、それだけでも好感もてますね~


髪はどうでしょうか? 復刻版ブライスはいわゆるサランを用いていないため、見た目、手に取った感触が全然違います。またヴィンテージとにているかというと、ヴィンテージには特有のちりちり感があるためなんとも言えませんが、復刻版のほうがより人に近い雰囲気はあるかもしれません。

復刻版の髪のボリュームはいうことなしですね。十分なボリュームです。

しかし髪は、写真で見比べても今ひとつ伝わりにくいですね。。。

左から復刻版、ヴィンテージ、旧ネオ

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次はボディです。

ボディのラインはだいたいにてます。膝のクリックも前3回、後ろ1回ですが、復刻版は写真のように腕がぐちゃぐちゃ曲がります。ただしリカボディのように曲げたままにすることができず、すぐもとに戻ってしまいます。

ちょっと読みにくいですが、ボディ背面の文字はごらんの通りです。復刻版もMADE IN CHINAだそうです。

左から復刻版、ヴィンテージ、旧ネオ

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ドレスも復刻版のポイントですね~ こうやって遠目で見る分にはほとんど違いがわかりませんよね? 画像をクリックして拡大画像をみていただければ、質感の違いなどがわかると思います。テリーの印象では、レース部分の質感の違いは感じましたが、ドレスそのものはいい雰囲気で復刻してると思いました!

復刻版の髪のボリュームはいうことなしですね。十分なボリュームです。

左から復刻版、ヴィンテージ。拡大写真は上からヴィンテージ、復刻版。

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最後に付属品のスタンドと靴を見ていきましょう。

これでもかというくらい付属がつくネオに比べ、復刻版はスタンドと靴のみというシンプルさ。

着用例はこちら。かなりぐらぐらしますが汎用性はあると思います。靴もシンプルなものです。


辛めの比較と感じた方も多いと思いますが、正直いって第一印象はやっぱ「よくない」ですよ。ブライスってただでさえキモカワ扱いされてるのに、顔色のせいでさらにキモイかも。ただしそれはついついタカラのネオブライスと比較してしまった故だと思うんですよね~ 最初の印象はイマイチでも、遊んでいるうちにだんだんと愛着がわいてきて、アイチェンジもカチカチしたりして、いろんなおようふくを着せたりするうちに、ネオブライスにはない独特な味にはまっていくのではないでしょうか。テリーもすでに片足くらいはまってる気がする☆

そしてやっぱりなによりの特徴は、あのドレスと箱を手に入れることができることではないでしょうか。いまやヴィンテージドレスだけでもかなりの額になってるし、程度はよくないし、ましてや箱を手に入れるなんて現実的ではなかったものが、こうやって安価で手に入れられるのがスバラシイと思います。特に箱は、コレクションを意識した作りになっていて、入れたり出したりしやすく、ディスプレイにもなる点だけでも購入の価値ありですよね!

ところで、「じゃあ復刻版ブライスってどこで買えるの??」とお思いの方もいらっしゃるかと思います。実は復刻版ブライスは日本では販売しておりません。これは権利の関係で、日本で販売できるのはCWCがプロデュースして、タカラから発売されているいわゆるネオブライスのみとなっています。ですがブライスを取り扱っているお店で、並行輸入品として販売している場合がありますので、気になる方はお店に問い合わせてみてください。またYahoo!オークションでも出品されている場合があるので、こちらも要チェックですね☆ また英語のオンラインサイトでもOKの場合には、collectibletoday.comというサイトで購入することができます。ちなみに復刻版ブライスは The Ashton-Drake Galleries(アシュトンドレイク)という会社が製造販売しています

気になるかたは是非ゲットしてくださいね☆ あの箱だけでも十分楽しめますよ~!

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